Joyce Hoffman と言えば、1960年代に大活躍した、レディース・サーファーのパイオニア的存在。
女性としては初めてバンザイパイプラインをメイクした人としても知られている。
65年、66年、67年、71年の‘USチャンピオン。そして1965年の世界チャンピオン。
もちろんこの時代を通してHOBIEのチームライダーとして活躍した。
そんな彼女の1967年にリリース されたシグネチャーモデル。
このモデルは60年代にHOBIEから最後にリリースされたロングボードのシグネチャーモデル。つまりショートボードレボリューションが始まりつつあった、60‘S ロングボードデザインの最終形である。
その時代背景らしく、全体的に細目のデザインで、ボトムは全体的にRolled Veeで貫いている。これらのデザインから非常にスピード性能とターン性能を重視したモデルになっている。
そして、このモデルの最大の特徴が大きく削られたステップデッキ。
ボードの前方を大きく削り落とし、ボリュームを半減させているため、ノーズが軽く、ターンが非常に楽になっている、そしてそのステップデッキのもう一つの効果として、ノーズに行ったときにノーズ側がベンドして、ロッカーが抑えられ、より走るようになり、沈みにくいという効果。これがコンケーブの無いクラッシックデザインのノーズライド性能をサポートしている。そしてこのステップデッキによりボードの後方が逆にボリュームを出すことができていて、走りやパドルを楽にする効果が得られている。
実にオールラウンドに使えるシングルフィンクラッシックに仕上がっている。